103.「誦句集 朝旦偈辞(甦えりの誦句)」
「吾は今 力と勇気と信念とを以て甦えり 新しき元気を以て 正しい人間としての本領の発揮と その本分の実践に向わんとするのである。吾は又 吾が日々の仕事に 溢るる熱誠をもって赴く。吾は又 よろこびと感謝に満たされて進み行かん。一切の希望 一切の目的は 厳粛に正しいものをもって標準として定めよう。そして恒に明るくほがらかに統一道を実践し ひたむきに人の世のために役だつ自己を完成することに努力しよう。」
毎朝、朝礼で唱える 「朝旦偈辞(甦えりの誦句)」です。
「吾等の誓」の「自己の人生に対する責務」は、「正しい人間としての本領の発揮=霊性の発揮」と「その本分の実践=進化と向上の実現化」です。霊性を発揮して、進化と向上を現実化することが大切です。
杉山彦一先生の「吾等の誓」から一部抜粋・編集しました。
「吾等の誓の「自己の人生に対する責務」とは一体何か。それは「正しい人間としての本領の発揮」と「その本分の実践」です。「本領」とは、「本質的人間の本分=霊性」となります。霊性の発現と、それによる霊性てき生活をすることが、正しい人間としての「本領の発揮」である。誓の詞をただ言葉とだけにしないで現実に実行しよう。
また、「本分」とは、「本当の分限」の意味である。分限(part)とは、その人の受持のことであり、その人が果さねばならない義務(duty)のことをいう。天風先生は、「人間は、故なくして生まれてきたのでなない。人間には誰しも、人生の目的があり、それを果さねばならない責務がある」としばしば仰せられる。人間として誰しも果さねばならない義務とは、「進化と向上の実現化」である。「進化と向上は、宇宙本来の目的である。この尊厳なる目的を現実化するのが、人間の使命であり、責務である」と天風先生は教えられている。」(杉山彦一先生「吾等の誓」より)