11.無一物処無尽蔵有華有月有楼台
心が空っぽだから、すべてを受け入れることができる。花、月、建物、無辺に広がるこの世界すべてを見てとることができる。(webより)
注)無一物中無尽蔵:本来無一物に徹したところに、逆に一切が無限に現れ出る自在の境地が開ける、という意。(広説佛教語大辞典)
・安武貞雄先生 解説(志るべNo.134 昭和48年7,8号併合号)
禅家にあって有名な言葉です。教外(げ)別伝、不立(ふりゅう)文字をたて前とする禅語に、あえて解説を試みる愚をいたしますまい。
ただ私は別の言葉で、「空(くう)は無限なり」。そして般若心経の句を借りて、「空即是色」といい換えて、この言葉を味わいたいと思います。