110.「誦句集 運命の誦句」

 「およそ宇宙の神霊は 人間の歓喜と感謝という聖なる感情で 其(その)通路を開かれると同時に 人の生命の上に迸(ほとばしり)り出でようと待ち構えて居る。だから平素出来るだけ何事に対しても、歓喜の感情と感謝の感情をより多く有(も)てば 宇宙霊の与えたまう最高のものを受けることが出来るのである。かるが故にどんな事があっても 私は喜びだ 感謝だ 笑いだ 雀躍だと 勇ましく溌剌と人生の一切に勇往邁進しよう。」

 

 「人間の歓喜と感謝という聖なる感情」となっており、今の誦句集と比べると「歓喜と感謝の順序」、感情の前の「聖なる」がありました。面白いと思います。

 運命を拓く 第六章 人生と運命 には、以下のように述べられています。いかなることがあっても、喜びを感じ、感謝を感じ、笑いを感じ、雀躍(こおどり)して喜ぶ気持ちになって、その一刻を過ごすことが大切です。

 

 

 「天命は絶対で、宿命は相対的なものである。宿命は、人間の力で打ち開いて行くことが出来るものである。痛いときは痛い。悲しいときは悲しい。腹の立つときは腹が立つよ。俺はそれにこだわらない。人生は心一つの置きどころ。

 私は毎晩の寝がけに「今日一日、本当にありがとうございました。本当に嬉しく、ありがたく、これからやすまさせていただきます」鏡を前に置いて、顔を写して、じいっと顔を見て、「お前は信念が強くなる!」と一言いって、床の中に入る。そして、「今日一日、“怒らず、怖れず、悲しまず”を実行したかどうか」「“正直、親切、愉快”に人生の責務を果たしたかどうか」少しでも自ら省みることろがあったら、「明日は、今日よりも、もっと立派な人間として活きるぞ」ということを心に描く。そして、いかなることがあっても、喜びを感じ、感謝を感じ、笑いを感じ、雀躍(こおどり)して喜ぶ気持ちになって、その一刻を過ごすということが、何十年来の私の習慣である。」(運命を拓く 第六章 人生と運命 より)