117.「誦句集 理想の誦句」
「人の生命は常に見えざる宇宙霊の力に包まれて居る。
従って宇宙霊の有(も)つ万能の力も又(また) 当然我生命の中に当然存在して居るのである。
故に 如何なる場合にも 又(また)如何なる事にも 怖れることなく又(また)失望する必要は無(な)い。
否 この真理(と事実と)を絶対に信じ 恒に高潔なる理想を心に抱くことに努めよう。
さすれば 宇宙真理の当然の帰結として 必ずや完全なる人生が作為される。
今茲(ここ)にこの天理を自覚した私は 何という恵まれた人間であろう。
否 真(実)に 至幸至福というべきである。
従つて只此(この)上は 無限の感謝を以(もっ)て此(この)真理の中に安住するのみである。」
運命を拓く・第十二章・理想と想像 には、以下のように述べられています。想像というものが理想を創る下絵です。第一義的な想像をすることが大切です。
「想像というものが理想を創る下絵なのだから、例えば、健康に関する想像のごときも、ただ単に、体を丈夫にして自由な肉体的享楽を、欲しいままにしようという第二義的なものであってはいけない。いつもいっているとおり、健康な体を作って、人の世のために、現実の貢献をしようとするような、非常に階級の高いものでなければならない。
要するに、こうした事実を考えると、自己の想像作用を、正確に、そして適当に使うことが巧妙になればなるほど、理想も高級となり、自己の人生を、非常に値打ちのある、高い階級にする。これは決して、神秘でも、不思議でも、奇跡でもない。人類の生命本来の作用は、絶え間なく、永遠に、伸びよう、広がろう、向上しようとするように、宇宙本体の意図のもとに作られているのである。これが、厳として、動かされるべからずの宇宙法則なのだ。」(運命を拓く・第十二章・理想と想像 より)