15.「吾等の誓」
今日一日
怒らず 怖れず 悲まず
正直 親切 愉快に
力と勇氣と信念とを以て
自己の人生に対する責務を果たし
恒に平和と愛とを失わざる
立派な人間として活きることを
厳かな誓とする
喝
花押(中村天風)
天風誦句集(黒の誦句集)の一番始めの誦句(誓詞(吾等の誓))です。天風会員は、かくあるべきだと言われ、とても重要な誦句です。
杉山彦一四代目会長は、「吾等の誓」を天風会機関誌「志るべ」に15回(昭和40年1月から昭和42年11月)に渡って詳しく解説されています。
「生きる心構え」(後)(中村天風講演録選集)(志るべ2020年3月号掲載)で、「吾等の誓」が以下のように説明されています。
「生きる心構えとはどんな心構えか。こんなのがわれわれ天風会の会員の人生に生きる心構えであり、かつまた天風それ自身がその心構えで生きているんだ。
怒らず 怖れず 悲まず、正直、親切、愉快に、これだけが立派に守れて、そして自己の人生に対する責務というのは人の世のためにひたすらなることのみをを考えるという、自己存在に対するところの極めて崇高な観念。
そうして、恒に平和と愛とを失わざる立派な人間として生きることを自分自身の誓いとするということは言わんがための言葉ではありません。これを実行に移すということを厳かに天に向って誓っている。」