176.「輪 氣生嘉祥」
「輪(わ) 氣生嘉祥(氣が生まれる嘉(よい)祥(しるし)」
甲申 夏日 甲申(さる)1944年(昭和19年)
和の篆書が、この軸の文字になります。
天風先生は、哲人哲語「和の義」p34で、「人間の人間らしい活き方とは、心身の統一である。」とおっしゃています。心身統一に心がけましょう。
「人間の人間らしい活き方とは、心身の統一である。即ち心という〇と肉体という〇とが、相結ばって
となった活き方である。
尊いものを求める時は、俗にいう満足を得ようという心持を目あてにしたのでは、必然それは第二義に堕してしまう。
それでは何を目あてにするのが本当かといえば、満足を求める代わりに高貴なものを思い且つ行う事をただ楽しむという心持をもつ事である。極限すればそれをたのしむ心持で思い行い、万一その時に大なり小なりの随伴する苦しみがあっても、猶且つそれをたのしみに振りかえるという心持をもつ事である。」