206.「風雪是自然」

「風雪是(これ)自然」です。「風」については、運命を拓く 第九章 第一義的な活き方p237に、大道講演をしていたときの話が出てきます。「正しく信念して努力する」することが大切です。

 

 

・運命を拓く 第九章 第一義的な活き方p237より

「・否、この真理を正しく信念して努力するならば、必ずや何事いつでも成就する。

 成就するように出来ているんだ。ある人は出来ない、ある人は出来る、というふうに出来ていない。だから正しい道を歩んで行けば、必ずや目的地に達する。

 私はこの仕事を始めるに当って、もう、四面楚歌のごとく、有名な人から言われた。

「この仕事をすることは、先ざき見込みがないからを止めなさい。せっかく、銀行の頭取をして、順風満帆の運命にいながら、何を好んで、この身分を捨てるのですか」

 はたから見れば、そう見えるかもしれないが、私は一切を捨ててしまった。

 そして、はたの人からは、宿無しになるだろう、乞食になるだろうと思われるようなことを喜んでやりだした。しかし、自分では、俺は必ず成し遂げてみせるという自信があったからだ。

 この世の中に、正しいことを人に教えようとするのに、断じて、それか失敗するはずがない。すなわち、私は、この真理を正しく信念して努力したからだ。

 だから、今思うと、今日あるのは、焼きおむすびを腰にして、雨が降ろうと、“風”が吹こうと大道講演していたときから、50年の間、結局、完全、完全ということをこの世の中に広めてきたおかげである。そりゃ、完全になるのが当たり前、もっと私は大きな信念をもっているのだ。

 

 私が三寸息絶え、万事休した何百年か後、世界中が、皆、心身統一法の実行者に必ずなるという確信を持っている! その先達となるべき青年諸君が、その信念を失っては駄目だ。」