235.★又辞シリーズ開始「十牛訓_第一図 見牛 又辞 1967年 新春」

 今回から、十牛訓の「又辞」のシリーズの開始です。今までに「辞」シリーズと「偈」シリーズを掲載してきました。今回は、「又辞」シリーズです。

 

前回の第一図は 尋牛(じんぎゅう) でしたが、本シリーズは 見牛 から始まっています。第三図も 見牛 となっております。理由がよく分かりません。

 

・以下、湘南堂書店(購入先) より

 

十牛訓 第一講 見牛之又辞

本無蹤跡是誰

尋誤入煙蘿

深処深手把鼻

頭同帰客水

邊林下自沈吟

一千九百六十七年 新春 天風

 

  註

元来跡形もないので誰を

尋ねんようもない 誤って山

の深い深い(繰り返し)処にはいり込み

手に鼻頭を把って

一所に帰る 水の邊の林の中にも一人沈

 

吟するのみ  花押