75.「天風訓言 人々の幸福を念願する霊性満足という清い欲望を人生の責務と思わず只度に楽しみとせる」

 天風先生は「霊性満足」について、真理のひびき・箴言2で以下のように説明されています。「霊性満足:自己の存在を重視して、より高い価値あるものにする」の生活ができるよう、いつも真心と愛の心で、一切に対処することが大切です。

 

「「霊性満足」の生活目標なるものは小我的欲求の満足を目標とするものでなく、自己の存在が人の世のためになるということを目標とする生活であるからである。

 しかしこういうと、また中には、自分というものを全く人の世のために犠牲にして、あたかも自己の存在を無視するがごとく早合点をする人もあるかも知れぬが、断じてそうではない。むしろ自己の存在を重視して、より高い価値あるものにするのに、この生活目標が一番容易で、その上精神生命の負う消極的な負担が絶対にないという、極めて高潔なものなのである。

 霊性満足の生活を現実にするには、日々の自己の言行をできる限り人の世のためになることだけを本位とし重点とするという心がけを、自分の心とすることである。

 もっと具体的に言えば、いつも真心と愛の心で、一切に対処するようにするのである。」(真理のひびき・箴言2 より)