「身心脱落」  木曜行修会  服部嘉夫

 

                        20171012

 

 

 

 道元禅師が中国の宋に渡り、師である如淨のもとで坐禅を修行して得た時の言葉です。

 

 天風会では「心身統一法」と心を先に置いて表わしますが、曹洞宗の坐禅では「身心脱落」と身を前に置いています。

 

天風先生は「人生は心一つの置きどころ」と云われ、心を先に置いていますが、道元は坐禅をする時、まず身体の力を抜き心身ともに一切の執着を放下せよと云われます。

 

朝起きて、養動法や身体をストレッチすると、心身が軽やかになります。

 

雑布を水で洗い、絞って広げて、床に投げた状態。

 

何も考えず、あらゆる束縛から解き放された状態になります。身も心も澄みきった境地が「身心脱落」です。

 

安定打坐の境地と同じです。

 

一日ほんのわずかでも安定打坐法を行って、心身ともに甦みがえりましょう。