「教外別伝」 木曜行修会 服部嘉夫
2018年5月10日
この言葉は「きょうげべつでん」と呼び、臨済宗で用ちいられています。仏法は経典によって伝えるものでなく、師から弟子へ、心から心へ体験と実践を通じてのみ、伝えられると云うことです。
天風先生がインドのカンチェンジェンガの麓、ヨガの里で、ご修行された際、昼なお暗き密林の中で、猛獣毒蛇に襲われない身体の持ち方(体勢)を身に付ける方法であるクンバハカ密法も、臨済宗と同じように、書伝、口伝は許されませんでした。もし、その規則を破ると、教えた者も、教えられた者も天罰が当ると云われています。
天風先生は、夏でもヒマラヤから流れてくる冷たい川の中で、腰まで浸かる座禅行をして、クンバハカ密法を体得しました。
真理の教えは自から難行苦行をして悟れと云われます。
私達は幸いにも、実際方法として、神経反射調節法として教わっています。要は実践あるのみです。実践実行に励みましょう。