177.「言葉の誦句」

 天風先生は、運命を拓く 第4章 言葉と人生p100で、「言葉は暗示力がある。人生は言葉で哲学化され、科学化されている。」とおっしゃています。言葉を最良の武器として使いましょう。

 

・以下、運命を拓く 第4章 言葉と人生p100 より

 真剣に考えよう! 実際人間が日々便利に使っている言葉ほど、実在意識の態度を決定するうえに、直接に強烈な感化力を持つものはない。感化力というよりむしろ暗示力といおう。

 このことを完全に理解し、かつこれを応用し活きる人は、もはや立派に人生哲学の第1原則を会得した人だと言える。

 何故か! それは人生というものは、言葉で哲学化され、科学化されているからである。すなわち言葉は人生を左右する力があるからである。

 この自覚こそ、人生を勝利に導く最良の武器である。われらはこの尊い人生の武器を巧みに運用し応用して、自己の運命や健康を守る戦いに颯爽として、輝かしい希望に満ちた旗を翻しつつ、勇敢に人生の難路を押し進んで行かなければならない。

 そしてこの目的を実現するには、常に言葉に慎重な注意を払い、いかなるときにも、積極的以外の言葉は使わないように心がけることである。そうするとそれが人生哲学の大原則である暗示の法則を応用したことになり、期せずして健康も運命も完全になる。

 

 

 言葉の誦句

私は今後かりそめにも 吾が舌に悪を語らせまい。

否 一々吾が言葉に注意しよう。

同時に今後私は 最早自分の境遇や仕事を、消極的の言語や 悲観的の言語で、批判する様な言葉は使うまい。

終始 楽観と歓喜と、輝く希望と溌剌たる勇気と、平和に満ちた言葉でのみ活きよう。

そして 宇宙霊の有する無限の力をわが生命に受け入れて、その無限の力で自分の人生を建設しよう。

 喝

 

1966年夏日 花押