19.「観音菩薩」

 「心を磨く」「第六章 本能に打ち克つ人が幸福になる:「我は尊し」の信念で、堂々と心理を説け」に以下のようにあります。注)自己陶冶の方法を教えてくれています。

注)自己陶冶:自分の能力や考え方をより良いものにすること。(類語:自己革新 ・ 自己改革 ・ 自己改善 ・ 自分磨き ・ 自己実現 ・ 自己の形成 ・ 自己発展 ・ 自己陶冶 ・ ランクアップ ・ レベルアップ ・ 自己変革 ・ 自己啓発 ・ 自己研鑽)

 「人の前に出たら、まず、「我は尊し」を崩さないように。それよりはもっと堂々と「我は尊し」の信念で。「今までおれは迷っていたけれども、今度はこういう話を聞いて、豁然(かつぜん)として悟って、実行していたら、なるほど真理は尊い。おれは天に代わっておまえにそれを忠告する」ぐらいのことを言ったらどうや。

 天風のいないときに、憐(あわ)れな運命に悩む人間や、あるいは病なんかに屈託(くったく)している人間があったら、自ら救いの大使命を真っ向から振りかざして、自分が観音菩薩になり、自分が救世主にならなければいけませんよ。

 

プライドは、やがて習性と化すと、一つの信念になりますから。習性化と化さないと、うぬぼれはうぬぼれとして、よくない働きをするが、習性と化しちまえば信念になる。結局その信念が、その人をぐんぐん、ぐんぐん、同じ練習の程度で向上せしめてるんだね。」(「心を磨く」p363より)