231.「穏臥茅茨之間属想青雲之外」
「穏(おだ)やかに 臥(ふ)し 茅茨(ぼうし)之(の)間(あいだ)に属(まか)せ 青雲之外を想(おも)う」と読み下しました。
「粗末な家に穏(おだ)やかに 臥(ふ)し、青雲(地位)以外のこと(霊性)を想(おも)う」という意味でしょうか。
以下、言葉の意味
・臥(が、ふす):横になってねる。うつぶせになる。やすむ。
・茨(ぼうし):チガヤとイバラ。また、それでふいた粗末な屋根や粗末な家。
・属:1.つきしたがう。つく。つける。
「属性・属兵・属吏・属僚・属国・属島・属領・属目(しょくもく)・付属・従属・隷属(れいぞく)・帰属・服属・臣属・所属・専属・軍属・無所属」、2.よせる。まかせる。たのむ。「ショク」と読む。「属望・属託」
・青雲:1 青みがかった雲。また、よく晴れた高い空。青空。2 地位や学徳の高いことのたとえ。「之を要するに如何 (どう) しても―の雲の上には向きの悪い男であるから」〈福沢・福翁自伝〉3 俗世間を離れ、超然としていることのたとえ。