5.有備而無憂(備(そな)えあれば 而(しこう)して 憂(うれい)なし)

志るべ No.131 昭和48年4月号に、安武貞雄 先生の解説がありました。次の内容です。

 

解説 安武貞雄 先生(志るべ No.131 昭和48年4月号)

 中国の古典「書経」にある言葉です。特に軍事の面にしばしば使われ、軍備の必要をいう時によく引用されます。

 しかし、われわれは、自己の生命を守ることに、この言葉を活かしたいと思います。自分の活き方についての正しい知識とその実践とは、まさに平素の備えです。

 憂なき人生を活きるために、必要な平素の備えを怠らず固めましょう。"

追記)而して(しこうして) の意味 をwebで調べました。ご参考にご欄下さい。

[接]《中世には「しこうじて」とも》前文で述べた事柄に並べて、あるいは付け加えて、別の事柄を述べるときに用いる。そうして。それに加えて。

「水は台所より外には無い。―台所は二階には附いていない」〈二葉亭・浮雲〉

[補説]もと、漢文訓読系の文章の中で用いられた。「しかくして」あるいは「しかして」の音変化か。