63.「水」
水を使った諺・言葉が多くあります。
例えば、魚心あれば水心(うおごころあればみずごころ)、魚の水を得たるが如し(うおのみずをえたるがごとし)、蛙の面に水(かえるのつらにみず)、渇しても盗泉の水を飲まず(かっしてもとうせんのみずをのまず)、我田引水(がでんいんすい)
「上善は水の如し」『老子・第八章』が有名です。意味・解説は、以下の通りです。
「最上の善は、例えて言うならば水のようなものである。この言葉の後に、「水は善(よ)く万物を利して争わず、衆人の悪(にく)むところに処(お)る。故に道に幾(ちか)し」とある。
水は流体であって一定の形を持っていないが、地上の万物に計り知れない恩恵を与えてくれる。そして、万物と競い争うことがない。さらに水は、高所から低地に向かって流れ、人々が嫌がる低い湿地に止まってそこを栖(すみか)にする。だから、水は無為自然の道(老子の説く人間の最高の行き方)に近いのだ、と説く。」「名言名句集成 中国篇 中山秋生著より」
また、五大元素(「地」「水」「火」「風」「空」)の一つです。ヨーロッパでは、「空気」「火」「土」「水」の四大元素に「エーテル」を加えた5元素である。