77.「誠」
「誠」の一文字です。「真善美」は「誠と愛と調和」と天風先生はおっしゃります。
いま、コロナで人の心が問われています。このような緊急事態で何が必要なのかを考えてみると「誠」ではないでしょうか。
天風先生は、哲人哲語 20「真」「凡」の弁別 で以下のように「誠」について述べられています。本心の本来面目に背反するための自然報償=呵責を受けないよう、「誠」に心掛けることが大切です。そのためには、安定打坐で心を空にすることです。
「本心の本来の面目である「真」とは誠のことで、「美」とは調和ということの形容詞で、これを人間の心理状態に引説すれば、忠恕(思いやり)ということになる。即ち「誠」と「調和」ということは由来「本心の姿」なのであります。
ですから、人間が「まこと」に悖(もと)り、あるいは「不調和を思ったり行ったりすると、何とも言えぬそぐわぬものを心に感じるのは、本心の本来面目に背反するための自然報償=呵責を受けるからなのであります。」(哲人哲語 20「真」「凡」の弁別 より)
Webで誠の意味を調べてみると、「①まこと。まごころ。真実の心。「誠意」「誠実」「至誠」 ②まことに。本当に。」とありました。