83.「円相」
天風先生の円相です。
「盛大な人生」に第五章 大事貫徹に十牛訓があります。この第八図「人牛倶忘(にんぎゅうぐぼう)があります。この図は、円相です。以下のように円相について説明されています。
「円相、丸は、修養がここまで進めば、もはやいっさいの執着を超越して、迷いもなければ悟りもないことを象徴している。」とあります。安定打坐して、執着を減らすことが大切です。
以下に、「盛大な人生」より一部抜き出しました。ご欄下さい。
「何にもない。人も牛もともに忘れちゃった。何もない。円相とは何を暗示しているんだろうねえ。これは畢竟、本然の自性、仏性、仏心、天地の大道。特に禅のほうでは、平等、絶対を象徴したものだ。天地の十方はみな空。
三祖大師の『信心銘』という本に、こう書いてある。
円(まど)かなること大虚(たいこ)に同じ 欠くることなく余ることなし(圓同大虚 無缺無餘)
これは円相の説明です。つまり、この円相、丸は、修養がここまで進めば、もはやいっさいの執着を超越して、迷いもなければ悟りもないことを象徴している。」(盛大な人生p300より)