「歩歩是道場」 木曜行修会 服部嘉夫
2017年9月7日
「ほぼこれどうじょう」と読みます。禅の言葉ですが、修行は道場だけでするものではなく、日々の生活の中で教えを実践しなくてはならないという意味です。生きているすべての瞬間が修行の場なのです。
天風教義は日常生活道です。天風哲人箴言注釈 叡智のひびき箴言10に「天風教義は是を修行として行ったのではおよそ第二義となる、只一念それを生活行事として行う時完全に第一義的のものとなる」と記されています。
ご解説の中で、ある会員に「あなたは天風教義を実践していないようだな」と云うと、その人は「先生何故分かるのですか」と尋ねると、先生は即座に「目を見れば分かる、目の輝きがない」と申されました。その人は「商売が忙しくて、つい実行を忘れていました」と答えると先生は「それは言い訳けであり教えは日常生活の中で、プラナヤマ法でもクンバハカ法でも何んでもできる」と厳しく戒しめられました。半年過ぎて、その会員が天風先生にお逢いすると、先生はその人が立派に教えを実践していることを認めたと述べられています。
行き帰りの通勤電車の中で、吊り革にぶらさがり立った養動法ができ座席に坐ることができたら安定打坐法もできます。その他日常生活の中で「三勿三行」、「感謝一念」等も実行しましょう。