木曜行修会 「修練会で得たもの」 服部嘉夫 2019年9月26日
夏期修練会の目的は天風教義を書物、講習会、講演会等で知り得た理入に留まらず、行入して、短期間で効果的・的確に、体得することです。
特に参加2回目以上の方は初回の感動を今一度より戻し心の捻子を巻き直し、生命に関する宇宙真理をなお一層深く探求し、人生に対する信念の確立を実現化することです。
真理は人を甦えさせ人をより良く代えさせます。天風教義を正しく実践して、信念的自覚念をした時、人は感動します。夏期修練会に参加して、自分が何を得て、自分がどのようなに代ったかは人さまざまです。一般的に云えるのは二つあると思います。
一つは「意志の煥発」です。意志とは理性による思慮、選択を決心して実行する能力です。昔歌手 植木等さんが「分っちゃいるけど、やめられない~」と歌っていました。人生を活きる上で理性だけでは、波荒き人生を乗り越えることは出来ません、解ると実行は別です。意志を煥発するには、心身統一法の実践、実行を心掛けることです。
もう一つは「霊性の発揮」です。人間は自己維持のため、他の動物と同じ肉性心を持ちます。しかし人間が他の動物を凌駕したのは理性心を持ったからです。しかしこれが最高の心かと云うとそうではありません。人間誰でもが、心の奥底にある清らかな、純粋で素直な本当の心、本心である霊性心を煥発することです。天風先生は何事をするにも安定打坐(霊性心)と云われています。霊性心を発現するには安定打坐法を厳修することです。